第61回タイ仕入れツアーを催行しました。2025年10月9日〜10月12日

こんにちは!バンコクパスポートです。毎月開催している4日間の買い付けツアーの様子を、今回も詳しくレポートさせていただきます。

今回は新規ご参加のYさまをお迎えし、ワニ革製品やシルバーアクセサリーをメインテーマに据えた充実の視察ツアーとなりました。工場見学から市内マーケットの視察、そして実際のサンプル購入まで、買い付けに必要な要素をコンパクトに凝縮してご案内いたしました。少人数制ならではの柔軟なアテンドにより、タイ仕入れの核となる相場感の把握、MOQ(最小発注数量)の確認、そして細かな仕様のチェックポイントなどを、実地で体感しながら掴んでいただける機会となりました。

10/9(木) 到着日 — ミャンマー料理で決起会

バンコク到着後、まずはホテルへチェックイン。夕刻からはミャンマーレストランにて決起会を開催しました。今回のYさまははじめてのタイ仕入れ視察ということもあり、初日の夕食会では翌日以降の具体的な動き方や、現場で押さえるべき確認ポイントについて丁寧に共有させていただきました。

ミャンマー料理特有のスパイスが効いた風味豊かな料理に舌鼓を打ちながら、お酒も進み、和やかな雰囲気の中で良いウォームアップの時間となりました。異国の料理を楽しみながら、これから始まる買い付けの旅への期待も高まります。

夕食後はタイマッサージへご案内。長旅の疲れをしっかりとほぐしていただき、翌日からの本格的な買い付けに向けて万全の体調を整えていただきました。初日からリラックスした雰囲気で過ごせたことで、その後のツアーもスムーズに進行できる良い土台づくりができました。

10/10(金) 工場見学からマーケット視察、そしてライブハウスへ

2日目の朝は、いよいよメインの視察からスタートです。まず訪れたのはTANSINワニ革工場。こちらは品質の高さと豊富な製品ラインナップで定評のある工場です。

ショールームでは、まず素材そのものの特性や各種仕上げ方法、そして豊富な色展開について詳しくご説明しました。ワニ革は部位によって質感や模様が異なるため、用途に応じた素材選びが重要です。その後、実際の製造現場へ足を運び、裁断から縫製、そして最終仕上げまでの主要工程を一つひとつ見学していただきました。

Yさまは特に「バッグ」と「長財布」のカテゴリに強い関心をお持ちで、パーツの仕様や金具の種類、内装の構造や整理方法などを熱心にチェックされていました。実際の製造現場を見ることで、MOQや細かな仕様変更の可否なども直接確認でき、量産時のイメージがより具体的に、そして明確になったご様子でした。

ピンクのカオマンガイで小休止

午前中の工場見学を終えた後は、バンコク名物「ピンクのカオマンガイ」で昼食タイム。地元の人々にも愛されるこの名店で、本場の味を堪能していただきました。

パラディアムでサンプル購入と相場確認

午後からはパラディアムへ移動し、革製品とシルバーアクセサリーのサプライヤーを複数回りました。ここでは価格帯の把握はもちろんのこと、実際に手に取って質感や仕上げの精度、刻印の細かさなどの仕様を比較検討していただきました。

いくつかの商品については、実際にサンプルとして少量購入していただきました。これらは帰国後の実使用テストや、お客様の反応を確認するための重要な材料となります。現地で実物を見て触れることで、写真やカタログだけでは分からない質感や重量感、細部の作り込みなどを体感できるのが、現地視察の大きなメリットです。

音楽談義から始まる夜のひととき

2日目の夕食は、アソークにある九州居酒屋「うまうま」で開催しました。この日は弊社代表の佐藤も合流し、賑やかな食事会となりました。

食後は近くのライブハウスへ。実はYさまは大の音楽好きで、スマホの壁紙はDinosaur Jr.のジャケット写真。オルタナティブロック勢の中でもやや通好みなバンドですが、私も同年代でよく聴いていたこともあり、思わず反応してしまいました。道中は音楽談義で大いに盛り上がり、ビジネスを超えた交流の時間となりました。こうした何気ない会話から生まれる信頼関係も、長期的なパートナーシップには欠かせない要素だと感じています。

10/11(土) チャトゥチャックマーケットでの買い付けと最終夜

アテンド最終日の土曜日は、バンコク最大級のウィークエンドマーケット、チャトゥチャックへ。この市場は15,000以上の店舗が軒を連ねる広大なマーケットで、すべてを回ろうとすると丸一日でも足りません。

そこで今回は、Yさまの狙いカテゴリを事前に絞り込み、効率的なルートを組んで視察を行いました。革小物やアクセサリー、日用品系まで横断的にご案内し、タイ商材の最新相場観をアップデートしていただきました。ここでもいくつかサンプルをご購入いただき、商材検討をさらに深めていただくための材料を確保できました。

チャトゥチャックは卸売りと小売りが混在する独特な市場ですが、交渉次第では卸価格での購入も可能です。現地の相場感を肌で感じながら、実際の交渉スキルも体験していただける貴重な機会となりました。

クワン・シーフードでの締めくくり

最終日の夕食は、ランナム通りにある「クワン・シーフード」へ。この日は同じタイミングでアテンドにご参加されていたTさまにも合流いただき、テーブルは一層賑やかになりました。

プーパッポンカリー(カレー風味の蟹炒め)で有名なソンブーンも素晴らしいレストランですが、クワンはよりリーズナブルでありながら満足度の高い”知る人ぞ知る穴場”。地元の人々にも愛される本格的なシーフード料理を、存分に楽しんでいただきました。

ランナム通り周辺には免税店キングパワーもあり、イサーン(タイ東北地方)料理の名店も点在しています。プラトゥーナムエリアでの買い付けの際には、少し足を延ばしてこのエリアも訪れる価値が十分にあります。辛味と酸味のバランスが絶妙なタイ料理を堪能しながら、4日間の充実した旅を振り返る良い時間となりました。

少人数アテンドの強みは、当日の状況や目的に合わせて柔軟にコースを組み替えられること。今回は視察とサンプル購入を軸に、テンポよく回ることができました。

今回のツアーを振り返って

Yさま、Tさま、この度はバンコクパスポートの買い付けツアーにご参加いただき、まことにありがとうございました。

限られた4日間という時間の中でしたが、工場での本格的な視察から市場でのサンプル購入まで、着実に前進できた充実の日々となりました。現地でしか得られない生の情報、実際に手に取って確認できる商品の質感、そして現地サプライヤーとの直接的なコミュニケーション。これらすべてが、今後の事業展開における貴重な資産となることと思います。

ご帰国後も、今回購入されたサンプルの検証や仕様のブラッシュアップ、そして今後の具体的な計画づくりに向けて、私たちバンコクパスポートチームも引き続き全力で伴走させていただきます。

次回の買い付けツアーも、皆さまのご参加を心よりお待ちしております!

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