▼チャトゥチャックマーケットの歩き方

発見は新しい目で見ること

チャトゥチャックマーケット(JJマーケット)は、バンコクに位置する世界最大の週末市場の一つです。毎週末に20万人以上の訪問者が訪れ、15,000以上の店舗がひしめく広大な市場として知られています。ここでは、タイ国内外から多種多様な商品が集まり、伝統的な工芸品から最新のファッションアイテムまで、幅広い品揃えが特徴です。マーケットには、衣料品、アクセサリー、雑貨、アート、日用品、ペット、植物など、多岐にわたる商品が並んでいます。

この市場を訪れることは、単にショッピングにとどまらず、新しい視点を得る旅でもあります。異なる文化やライフスタイルに触れることで、私たちの視野は広がり、新たな発見と驚きに満ちた体験をすることができます。

この記事では、チャトゥチャックマーケットでの買い付けを成功させるためのヒントやコツと情報を提供させていただきたいと思います。新しい目で世界を見つめ直し、買い付けの可能性を探るための手助けとなれば幸いです。

 

チャトゥチャックの概要とアクセス方法

チャトゥチャックマーケットは、バンコクの中心部に位置し、交通の便も非常に良いです。BTS(スカイトレイン)のモーチット駅で下車し、徒歩で簡単にアクセスできます。また、MRT(地下鉄)のカムペーンペット駅も近く、どちらの駅からもスムーズにアクセスが可能です。公共の交通機関を利用することで、渋滞を避けることができ、快適にマーケットへアクセスすることができます。

タクシーやGrab(配車アプリ)も利用可能ですが、時間帯によっては渋滞が激しいため、込み合う時間帯には公共交通機関の利用がおすすめです。

マーケットに向かう途中の喧騒と熱気が交錯する街並みを眺めながら、自分だけの仕入れプランをあれこれと練ってみるのも買い付けの醍醐味の一つでしょう。

 

チャトゥチャックの歴史

チャトゥチャックマーケットの歴史には、タイの経済発展と文化の変遷を象徴する物語があります。このマーケットは、1970年代にバンコク市政府によって設立され、その後、何度かの移転を経て現在の場所に定着しました。チャトゥチャックマーケットの起源は、1942年にタイ政府がバンコク市内に週末市場を設置したことに遡ります。当初、この市場は「パホンヨーティン市場」と呼ばれ、地元の農産物や日用品が取引される場として機能していました。その後、数回の移転を経た後に、1978年にバンコク市政府より、より大規模な市場を設立するための土地を提供され、現在のチャトゥチャック地区に移転しました。現在では、観光客や地元の人々だけでなく、世界中からのバイヤーが訪れる国際的なマーケットとなっています。

チャトゥチャックの歴史は、数々の個々の物語が織り成すタペストリーのようです。各店舗が持つ背景や物語を知ることで、この場所全体が一つの巨大な物語の舞台となっていることがわかります。チャトゥチャックマーケットを訪れることは、その歴史の一部に触れることでもあり、新たな歴史を紡ぎ出す旅であるとも言えるでしょう。

 

エリアごとの取り扱い商品

チャトゥチャックマーケットは、27のセクション(区画)に分かれており、大まかにはセクションごとに取り扱い商品がジャンル分けされています。ここでは、どのセクションがどのような商品を扱っているのかをざっくりと見ていきましょう。

セクション2, 3, 4: ユニークなファッションアイテム。最新のトレンドや個性的なデザインの衣料品やアクセサリー、雑貨などを取り扱ったお店が並んでいます。
セクション5, 6: 古着やリメイクのアパレル製品を取り扱ったお店が並ぶエリア。
セクション10-16, 18, 20-23: アクセサリーとファッション。ハンドメイドのアクセサリーやリーズナブルな価格のファッションアイテムや雑貨などを取り扱いしている店舗が多くあります。
セクション7-10, 15, 17, 19-22, 25: 家庭用品と室内装飾品。インテリア雑貨や家具などが充実しています。
セクション7, 9, 11, 24: ビューティーとスパ用品。キャンドル、石鹸、ディフューザーなどのリラクゼーションアイテムが豊富です。
セクション1-5, 7, 26: 観葉植物やガーデニングツール、アンティーク製品、古本、セラミック製品など。

事前に買い付けする商品のリサーチを行い、訪れるセクションを地図などで確認して、計画的なプランを立てておくと効率よく買い付けして回ることができます。
また、チャトゥチャックマーケットは広大で、気に入ったお店に後から戻ろうとしても、お店の場所がわからなくなることがよくあります。お店の名刺をもらったり、地図上で場所を確認しておくと良いでしょう。

 

買い付けにおすすめの時間帯

チャトゥチャックマーケットは土曜日と日曜日の朝7時から夕方6時までオープンしています。(金曜日も一部オープン)夕方6時以降もナイトマーケットとして一部の店舗と飲食店などはオープンしています。効率的に買い付けして回るためには、朝早く訪れることをおすすめします。午前中は混雑が少なく、涼しい時間帯に買い物ができます。また、歩きやすい靴と軽装を心掛け、水分補給を忘れずに行動してください。

タイには「早起きすれば財産が得られる」ตื่นเช้าได้ทรัพย์” (Tuen chao dai thap) -という諺がありますが、朝早くチャトゥチャックマーケットを訪れることで得られる利点も意外と大きいものです。午前中は、まだ比較的静かで、訪れる人々も少なく、落ち着いて商品を見て回ることができます。これは、じっくりと商品の品質や価格を比較するのに最適な時間です。何より朝は思考力が一番明晰な状態なので、重要な選択や交渉を行うのに一番適した時間帯でもあります。早朝のフレッシュな状態で商品を選んだり値段交渉を行うことで、より良い判断ができる可能性も高まります。朝方の時間帯を有効に活用しましょう。

混雑を避けるためには、金曜日に訪れるのも一つの方法です。土日に比べて規模は縮小されますが、卸し向けに一部の店舗は営業しており、週末の混雑を避けることができます。金曜日のチャトゥチャックは、週末の喧騒とは異なり、ゆったりとした時間が流れています。落ち着いて商品を選んだり、本当にに欲しいものをじっくりと探し出すためには金曜日の訪問もおすすめです。

このように、早出してマーケットを訪れることで、他のバイヤーがまだ知らない新鮮な商品や掘り出し物に出会える可能性も高まるかもしれません。効率的なスケジューリングをすることで得られる多くの利点を活かして、充実した買い付け体験を楽しんでください。

 

値切り交渉と注意点

多くのお店では決められた小売価格が設定されていますが、複数の商品を購入する場合は値引き交渉も効果的です。値切り交渉の際の注意点として、礼儀正しく対応することを心がけてください。しつこく無理な交渉をすると相手を怒らせてしまう場合があるため、ある程度の相場観を持った上で値切り交渉してみましょう。

また、交渉がうまくいかない場合は、無理に購入せず、他のお店で同様の商品を探すことも一つの方法です。市場には多くの店舗があり、必ずしも最初の店で購入する必要はありません。別の店でより良い条件を見つけることができるかもしれませんし、その過程でさらに交渉のスキルを磨く機会にもなります。

値切り交渉の場もまた、相手との信頼関係を築く一環であり、礼儀と敬意を持って挑むことが、満足できる買い付けをするためのポイントとなるでしょう。

 

安全対策と注意点

マーケット内は非常に混雑するため、貴重品の管理には十分気を付けてください。大きな買い物をする場合は、マーケット内のロッカーを利用するか、お店の配送サービスを活用すると便利です。最近はGrabやBoltなどの配車アプリを使って荷物だけのデリバリーも安価にできるようになってきたので、買い付けの途中で荷物だけホテルに運んでもらうといったことも可能になりました。情報収集して便利なサービスはどんどん活用していきましょう。

さらに、マーケット内でのトラブルを避けるために、以下のポイントに注意してください:
商品やお店の写真を撮影したい場合には、事前に撮影の可否を確認しましょう。
ショップや屋台では現金が基本です。小額の現金や20バーツ、100バーツの小額紙幣を用意しておきましょう。
複数人で行動する場合、事前に待ち合わせ場所を決めておくことが大切です。マーケット中央の時計台やゲート(大きいゲートは3か所あります)などが分かりやすいでしょう。
それと市場内は全て禁煙です。うっかり吸ってしまうと高額な罰金を課されますので注意しましょう。

マーケットでの時間を有意義に過ごし、安心して買い物を楽しむために、しっかりとした準備と注意を心掛けましょう。

 

まとめ

チャトゥチャックマーケットは、その規模と多様な商品ラインナップから、ベテランバイヤーから買い付け初心者まで訪れる価値のある場所です。多様な商品や文化に触れ、異なる背景を持つ人々と交流することで、新たなインスピレーションや洞察も生まれます。このマーケットでの経験が、あなたのビジネスに新しい風を吹き込み、大きな貢献をすることを願っています。

 

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