自社ブランドを立ち上げたい、オリジナル商品で差別化したい、そんな思いを持つEC事業者や起業家が増えています。しかし「OEM生産」と聞くと、中国を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
実は今、タイがOEM・オリジナル商品製造の新たな選択肢として注目を集めています。本記事では、なぜタイでOEM生産なのか、具体的な流れ、失敗しないためのポイントを徹底解説します。
なぜタイでOEM生産なのか?3つの理由
理由1:コストメリット – 中国との価格差が縮小
これまでOEM生産といえば中国が圧倒的でしたが、近年は人件費・原材料費の高騰により、中国製造コストは年々上昇しています。一方、タイは人件費が中国より低く(製造業月額基本給:中国654ドル vs タイ437ドル、出典:JETRO 2024年度調査)、特にアパレル、雑貨、美容関連商品ではコストメリットがあります。
さらに、日本への輸送距離も中国とほぼ同等です。タイから日本への海上輸送は通常12〜24日程度(高速便で12〜16日)で、アジア圏内の効率的な物流が可能です。
理由2:高品質な製造技術と職人気質
タイは長年、欧米ブランドのOEM製造拠点として発展してきた背景があり、国際基準の品質管理体制が整った工場が数多く存在します。特にコスメティック、アロマ製品、レザー製品、シルバーアクセサリーなどの分野では、タイ製品は世界市場で高い評価を得ています。
タイの職人は細部へのこだわりと丁寧な仕事ぶりで知られており、日本品質にも対応できる柔軟性を持っています。実際、日系企業のタイ進出は6,000社以上にのぼり(2024年度調査で6,083社、出典:JETRO)、製造業における信頼性の高さが裏付けられています。
理由3:柔軟なMOQ対応 – 小ロットからスタート可能
中国のOEM工場では最小発注数量(MOQ)が1,000個以上が一般的ですが、タイの工場は商品カテゴリにより30個〜50個程度の小ロット対応が可能なケースが多く、スタートアップや個人事業主でもOEM生産に挑戦しやすい環境が整っています。
テスト販売で市場反応を見てから本格生産に移行できるため、在庫リスクを抑えながらブランド立ち上げができるのは大きなメリットです。
タイでのOEM生産の流れ – 6つのステップ
Step1:商品企画・デザイン
まずは「どんな商品を作りたいか」を具体化します。ターゲット顧客、販売チャネル(Amazon、楽天、Shopeeなど)、価格帯、デザインイメージを明確にしましょう。
この段階で重要なのは、既存商品との差別化ポイントを明確にすることです。デザイン、素材、機能、パッケージなど、どこで勝負するかを決めておくことで、次の工場リサーチがスムーズになります。
Step2:工場リサーチ
商品イメージが固まったら、それを実現できる工場を探します。タイには業種別に製造エリアが集積しており、例えば:
- バンコク近郊:アパレル、アクセサリー、雑貨、革製品
- チェンマイ:手工芸品、レザー製品、天然コスメ
- ロンクルア:古着、デニムリメイク製品
工場選びでは、過去の実績、取引先、設備状況、品質管理体制を確認することが必須です。現地視察が難しい場合は、代行業者に依頼して工場調査を行うのも有効な手段です。
Step3:サンプル作成
工場が決まったら、サンプル制作に進みます。ここでは仕様書や写真、手書きのイラスト、素材見本を提供し、試作品を作成してもらいます。サンプル費用は通常、本生産費用とは別に発生しますが、1〜3回の修正が含まれるケースが多いです。
サンプル確認では、以下のポイントを厳密にチェックしましょう。
- デザインの再現度
- 素材の質感・耐久性
- 寸法・重量の正確性
- 縫製・接着の強度(該当する場合)
Step4:価格・MOQ交渉
サンプルが承認できたら、本生産の条件交渉に入ります。価格、最小発注数量、納期、支払い条件を詰めていきます。
タイの工場は比較的柔軟ですが、数量が増えるほど単価が下がるのはどこも同じです。初回は小ロットでテストし、リピート時に数量を増やして単価を下げる戦略が現実的です。
支払い条件は「50%前払い+50%出荷前払い」が一般的ですが、信頼関係が築けると条件が緩和されることもあります。
Step5:本生産
発注後、工場で本生産が開始されます。生産期間は商品により異なりますが、アパレルで2〜4週間、雑貨で3〜6週間が目安です。
生産中は定期的に進捗確認を行い、必要に応じて中間検品を実施します。完成してから問題が発覚すると修正コストが膨大になるため、途中確認は非常に重要です。
Step6:検品・出荷
生産完了後、必ず出荷前検品(Pre-shipment Inspection)を実施しましょう。第三者検品機関を利用するか、代行業者の検品サービスを活用することで、以下を確認します。
- 数量の一致
- 品質基準のクリア
- パッケージの状態
- ラベル・タグの正確性
検品で問題がなければ、国際輸送の手配に進みます。海上輸送、航空輸送のどちらを選ぶかは、納期とコストのバランスで決定します。
工場選びのポイント – 失敗しないための3つの視点
ポイント1:実績確認 – 類似商品の製造経験があるか
あなたが作りたい商品と同じカテゴリ、または似た素材・工法の製造実績がある工場を選ぶことで、品質トラブルを大幅に減らせます。実績のない工場に発注すると、試作段階で何度もやり直しが発生し、時間とコストが膨らみます。
工場訪問時またはオンライン商談時には、過去の製造事例や取引先企業を必ず確認しましょう。
ポイント2:コミュニケーション能力 – 日本語・英語対応は可能か
言葉の壁はOEM生産において最大の障壁の一つです。細かな仕様変更や品質基準の共有がスムーズにできないと、意図しない仕上がりになるリスクがあります。
タイの工場では英語が通じるケースが多いですが、技術的な話になるとニュアンスのズレが生じやすいため、日本語が話せるスタッフがいる工場、または通訳サポートが受けられる代行業者を利用することを強く推奨します。
ポイント3:品質の確認方法 – サンプルと仕上がりをチェック
小規模取引では、大企業のような厳密な品質管理体制を求める必要はありません。ただし、最低限以下のポイントは確認しておきましょう。
- サンプル品の仕上がりが期待通りか
- 過去の製品写真や実物を見せてもらえるか
- 不良品が出た場合の対応について事前に話し合っておく
- LINEやメールでのやり取りがスムーズか
初回は少量で発注し、実際の品質を確認してから取引を拡大するのが安心です。
注意点・失敗しないコツ
やり取りの履歴は必ず残す
口頭のみでのやり取りは後々トラブルの元になります。価格、数量、納期、支払い条件、仕様などの重要な内容は、LINEやメール、チャットなどで必ず書面として残しておきましょう。
万が一のトラブル時に「言った・言わない」を防ぐため、やり取りの履歴やスクリーンショットは保管しておくことを強くおすすめします。
知的財産権の保護を忘れずに
オリジナルデザインや商標を無断で使用されるリスクを避けるため、契約書に知的財産保護条項を盛り込むことが重要です。また、ブランド名やロゴは事前に商標登録しておくことをおすすめします。
初回は小ロットでテスト
いきなり大量発注すると、万が一品質やデザインに問題があった場合の損失が甚大です。初回は最小ロットで発注し、市場反応と品質を確認してから本格展開に移行しましょう。
バンコクパスポートのOEMサポート
バンコクパスポートは、タイでのOEM・オリジナル商品製造を、企画段階から販売まで一貫してサポートします。
提供サービス
| サービス | 内容 |
|---|---|
| 商品・工場リサーチ | お客様の要望に合った工場を徹底調査。業種・素材・ロット数に応じた最適な提案 |
| 仕入れ商品提案 | トレンド分析をもとに、売れ筋商品カテゴリやデザイン方向性をアドバイス |
| 現地アテンド | 工場視察・商談への同行、日本語通訳、交渉サポート |
| 検品サービス | 出荷前の品質確認で不良品リスクを排除。第三者検品機関との連携も可能 |
| 国際物流 | タイから日本への輸送手配、通関サポート、デリバリーまで一括対応 |
| 販売サポート | EC出品代行、商品撮影、ページ作成、広告運用までトータルフォロー |
なぜバンコクパスポートが選ばれるのか
- 日系No.1の実績:多数の日本人バイヤー・EC事業者との取引実績
- 現地ネットワーク:タイ全土の優良工場との直接パイプ
- 日本語完全対応:現地スタッフとの円滑なコミュニケーション保証
- 品質へのこだわり:日本基準の検品体制で不良率を最小化
- ワンストップ対応:企画から販売まで、すべて一社で完結
OEM生産は「どこで作るか」よりも「誰と組むか」が成功の鍵です。バンコクパスポートは、あなたのブランド立ち上げを現地パートナーとして全力でサポートします。
まとめ
- タイはOEM生産においてコスト・品質・柔軟性の三拍子が揃った最適な選択肢
- 小ロット対応可能な工場が多く、スタートアップでも挑戦しやすい
- 工場選びでは実績・コミュニケーション・品質管理体制の確認が必須
- 初回は小ロットでテストし、契約書と知的財産保護を徹底する
- 代行業者を活用することで、リスクを抑えながら効率的にOEM生産が実現できる
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本記事の情報は2026年2月時点のものです。製造コストや工場の状況は変動する場合があります。


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