Shopeeタイで売れる商品の見極め方|出品前にやるべき競合リサーチ6ステップ【2026年版】

Shopeeタイで売れる商品の見極め方 出品前の競合リサーチ
出品の成否はリサーチ段階で大半が決まる。弊社が実案件で回している調査手順を6ステップで公開

「この商品リスト、タイのShopeeで売れそうか見てもらえますか」という相談を、弊社はほぼ毎週受けています。1688で仕入れた雑貨のリスト、日本メーカーの文房具や釣具を並べたリサーチ表、持ち込まれる形はさまざまですが、聞きたいことは共通しています。出品する前に、勝ち目があるかどうかを知りたい。

この確認作業、実は大半をご自身でもできます。この記事では、弊社が実際のお客様案件の調査で回している手順を、そのまま6つのステップに分けて公開します。タイ語ができなくても、STEP 1の検索キーワードさえ作れれば現地の相場と競合は見えます。


目次

STEP 0. 「売れるか」の前に「売れないか」を確認する

タイ側の輸入規制チェック 玩具TISIと化粧品FDA
玩具と化粧品・食品は規制の壁が先に立つ。リサーチ以前に確認しておきたいポイント

相場を調べる前に、そもそもタイに輸入して販売できる商品かを確認します。ここで引っかかる商品は、リサーチ以前の問題だからです。

要注意はこの2系統です。

  • 14歳未満向けの玩具:タイの強制規格TIS 685の認証が必要で、タイ国内の指定ラボでの製品試験と工場審査が要ります。小ロット販売では現実的に無理です。弊社でも、日本の知育玩具を提案いただいて規制を理由にお断りしたことがあります。単価や需要を検討する前の段階で終わってしまいました。
  • 化粧品・食品・サプリ:タイFDAの届出・登録が必要です。「飲むコラーゲン」のような飲食系は食品登録になり、ハードルはさらに上がります。

ここで混乱しやすいのが、「でもShopeeで他のセラーが同じ商品を売っている」というケースです。よく見ると、その多くは日本や中国からお客様へ直接発送する越境ダイレクト型で、タイ国内に在庫を持たないことで規制の網の外で売っています。タイに在庫を入れて売る場合、規制は正面からかかります。「売られている=自分も売れる」ではありません。


STEP 1. タイ語の検索キーワードを2種類つくる

タイ語の検索キーワードづくり 一般名詞ベースと特徴ベース
一般名詞ベースで市場全体を、特徴ベースで同じ土俵の競合を見る

規制をクリアしたら、現地(タイ)市場での商品検索から始めます。弊社では商品ごとにタイ語キーワードを2種類作ります。

  1. 一般名詞ベース:商品カテゴリそのものの呼び名。例えばアームカバーなら「ปลอกแขน」
  2. 特徴ベース:仕様を足した絞り込み用。「ปลอกแขน กันแดด กัน UV」(日差し対策・UVカット)

一般名詞ベースで市場全体の相場を見て、特徴ベースで自分の商品と同じ土俵の競合を見る、という使い分けです。

タイ語への変換はGoogle翻訳で十分ですが、コツが1つあります。日本の商品名を丸ごと入れないこと。「接触冷感UVカットアームカバー 指穴付き ロング丈」のような商品名を直訳しても、タイ人がそんな検索の仕方をしないので意味がありません。「アームカバー UVカット」くらいの一般名詞に分解してから訳します。

ブランド品は逆にタイ語にしません。ZojirushiもSnow PeakもOnitsuka Tigerも、タイの買い手は基本的にローマ字のまま検索します(ただしOnitsuka Tiger→โอนิซึกะ のように、人気ファッション系はタイ語音写が併用されることもあるので、その場合は両方見ておくと確実です)。ブランド名+型番で検索して指名買いの形跡があるかを見るのが、ブランド品リサーチの入口です。

検索URLは次の形で作れます。

https://shopee.co.th/search?keyword=ปลอกแขน

keyword=の後ろにタイ語を貼り付けるだけです。1点だけ注意があって、Shopeeは未ログイン状態だと検索結果を表示しないことがあります。アプリか、ログイン済みのブラウザで開いてください。


STEP 2. Shopee・Lazada・Pricezaで相場を把握する

ノーブランド最安帯とブランド品価格帯の間の空白
ノーブランド最安帯とブランド帯を分けて記録する。2つの帯の間の空白が自分の商品の入る余地

検索したら、価格を記録していきます。このとき弊社が必ずやるのが、ノーブランドの最安帯とブランド品の価格帯を分けて記録することです。

例えばある調理器具を検索して、ノーブランドの類似品が฿89〜150、日本ブランドの正規品が฿590〜890で並んでいたとします。この2つの帯の間に何もなければ、そこが「品質で選びたいがブランド価格は出したくない」層の空白です。自分の商品がその帯に入る価格で出せるなら勝負になります。逆に最安帯とブランド帯がつながっていたら、価格の入り込む隙間がない市場です。

サイトは3つ使い分けます。

サイト役割
Shopee(shopee.co.th)主戦場。売れ筋順(Top Sales)に並べ替えて、上位の価格と販売数を見る
Lazada(lazada.co.th)タイ2番手のモール。Shopeeで結果が薄いときの補完と、価格の相互確認
Priceza(priceza.com)タイの価格比較サイト。複数モールの価格を横断で拾える

Shopeeの商品一覧には「〇〇 sold」(〇〇個販売済み)という累計販売数が出ます。価格だけでなくこの数字を見ると、その価格帯で実際に動いているのかが分かります。出品されているだけで売れていない商品は、いくら並んでいても競合とは呼べません。

円換算のレートは、2026年7月時点で1バーツ=約4.87円です。暗算ならざっくり5円換算で構いません。฿300の商品なら約1,500円弱、という感覚です。


STEP 3. 競合の「顔ぶれ」を見る

越境セラーと現地在庫セラーの違い 配達日数の差
同じ商品でも「越境発送か、現地在庫か」で配達日数と価格のつき方が変わる

相場の次は、誰が売っているかです。ここを飛ばして価格だけ見ると判断を誤ります。

とくに1688(中国の卸サイト)で仕入れた商品を考えている方に知っておいてほしいのが、1688にある商品は、ほぼ確実に中国セラーがタイに直接出品済みという構造です。中国からタイへの越境出品は日本からよりずっと活発で、同型品が仕入値に近い価格で並んでいることも珍しくありません。この場合、同じ商品で価格勝負を挑んでも勝ち目はないので、セット組みや用途提案で土俵をずらせるかが焦点になります。

競合の見分け方は難しくありません。商品ページの発送元が海外表記になっていて、配達日数が1〜2週間と長いものは越境セラーです。タイ国内発送で翌日〜数日配達のものは現地在庫組。同じ商品でも、現地在庫組は配達の速さで越境組より高く売れています。

なお2026年2月から、Shopeeは中国発の越境セラーに対して5%のテクニカルサポート料を課すようになったと報じられています。中国セラーの価格優位は以前より削られつつあり、タイ国内に在庫を置いて売る側には追い風です。

ブランド品の場合は、MallショップやOfficial Storeの有無を確認します。正規代理店が強い価格で展開しているカテゴリ(Instaxのフィルムなどが典型です)は、並行輸入で入り込む余地がほぼありません。逆に、世界的に知られたブランドなのにタイの正規流通が薄い、あるいは高い場合は、並行輸入の狙い目になります。


STEP 4. 4つの観点で判定する

4観点判定 価格競争力・需要・送料負担・現地の使用文化
価格競争力・需要・送料負担・現地の使用文化。社内では◎○△✕の4段階で判定している

ここまでの材料が揃ったら、弊社では商品ごとに4観点で判定を付けています。社内では◎○△✕の4段階です。

観点見ること
① 価格競争力円をバーツに換算した原価+経費で、STEP 2で見た相場に入れるか
② 需要そのカテゴリがタイで動いているか。販売数・レビュー数・季節性
③ 送料負担重量とサイズ。単価に対して送料が重すぎないか
④ 現地の使用文化タイでその商品を使う場面があるか

①②はSTEP 2〜3の結果がそのまま入ります。③は見落としがちですが、単価の低い大型商品(収納ケースなど)は送料が利益を食い潰します。ちなみに電池内蔵の商品は航空便に載せにくいものの、日本→タイの商業輸送は船便も使えるので、致命的な障害にはなりにくいです(電池の種類によっては危険物扱いになり、別途確認が必要)。納期が1ヶ月程度かかる点だけ織り込んでおきます。

④の使用文化は、数字に出ないぶん一番判断が分かれるところです。日本で定番でも、タイに使う場面がなければ売れません。花粉症対策グッズや防寒インナーが分かりやすい例です。逆にタイならではの需要もあって、日本では地味な存在のアームカバーが、タイでは日差し対策の定番としてバイク移動層によく売れたりします。迷ったら「タイの生活のどの場面で使うか」を一文で説明できるか試してみてください。説明できない商品は△です。


STEP 5. 採算を計算する

採算計算 タイ実勢価格からの逆算
日本の売価に上乗せするのではなく、タイの実勢価格から逆算して残るかを確認する

最後に数字を締めます。式は単純です。

現地販売価格 −(Shopee手数料 + VAT 7%)− 仕入価格 − 国際送料 − 梱包費 = 利益

Shopeeの手数料は、販売手数料(カテゴリ別7.49〜14.98%)と取引手数料(3.21%)を合わせて、およそ11〜18%です(2026年7月時点・通常店舗・VAT込み表記)。送料無料プログラムなどの任意プログラムや広告まで使うと、合計30%前後まで上がります。これとは別に、販売価格に対するVAT(付加価値税)7%が引かれます。

試しに、現地相場฿300で売る雑貨で計算してみます。手数料18%+VAT7%で25%が引かれるとして、手残りは฿225、約1,100円。ここから仕入価格と日本→タイの送料と梱包費を引いて、いくら残るか。仕入れが500円なら送料込みで利益はかなり薄く、300円なら見えてくる、という水準感です。

大事なのは計算の向きです。日本の売価に経費を上乗せして「この価格で売りたい」と考えるのではなく、STEP 2で見たタイの実勢価格から逆算して「この相場で出して残るか」を確認します。手数料率はShopeeの改定が頻繁で、直近も2026年4月と6月に改定があり、8月4日にも次の改定が予告されています。細かい料率はShopee公式ヘルプセンターで最新を確認してください。


競合が多くても勝てる商品、慎重にすべき商品

勝てる商品と慎重にすべき商品の仕分け
用途が明確で単価が確保できる実用品は戦える。低単価で差別化しにくい商品は構造として苦しい

6ステップを回した結果の読み方にも、経験則があります。

競合が多いことは、それ自体は悪い材料ではありません。需要がある証拠です。過去の調査で前向きに評価してきたのは、オイルサクションガンや作業用ルーペのような、用途が明確で、訴求軸が立ち、単価が確保できる実用品でした。競合が並んでいても、耐久性や容量や付属品で「これを選ぶ理由」を一文で書ける商品は戦えます。

逆に慎重に判断すべきなのは、単価が低くて差別化しにくい商品です。数百円クラスの小物は、仮に売れても送料と手数料で利益が残らず、価格以外の訴求も作りにくい。リサーチの手応え以前に、構造として苦しい商品群です。

もう1つ、出品時の安全表示には注意してください。耐荷重を謳うなら根拠を確認してから記載する、登山のような人体を保持する用途に対応しないなら明記する。タイの買い手からのクレームや低評価レビューは、店舗全体の評価に響きます。


まとめ:出品前チェックリスト

STEP確認すること
0規制(玩具TISI・化粧品/食品FDA)に引っかからないか
1タイ語キーワード2種(一般名詞+特徴)で検索したか
2ノーブランド最安帯とブランド帯を分けて記録したか
3競合の顔ぶれ(越境か現地在庫か・正規代理店の有無)を見たか
4価格競争力・需要・送料負担・使用文化の4観点で判定したか
5タイ実勢価格から逆算して利益が残るか計算したか

ここまで自分で回してみて、有望そうな商品が絞れたら、その段階で、現地で実際に売っている相手に壁打ちするのが一番効率的です。弊社では、タイShopeeでの委託販売をご検討中の方向けに、商品リストの販売可能性調査を行っています。実際の店舗運営データを踏まえた見立てをお返しできますので、リストが固まりつつある方はお気軽にご相談ください。

無料オンライン相談(Zoom 約30分)
https://bnk.yiwupassport.com/free-consultation/

サービス詳細・公式サイト
https://bnk.yiwupassport.com/lp/shopee2/


※手数料率・為替・規制は変動します。本記事の数値は2026年7月時点のものです。

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